連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第196回
兵庫県立加古川医療センター
河﨑 邦生
1
,
川上 憲一
2
1株式会社内藤建築事務所 東京本社 医療施設担当部
2株式会社内藤建築事務所 大阪事務所設計室
pp.391-397
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101961
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旧県立加古川病院の前身である兵庫県立加古川懐仁病院は,1936年6月から東播磨地域における中核的病院としての役割を果たしてきたが,施設の老朽化,狭隘化が進むとともに,疾病構造や住民の医療ニーズの変化への対応が困難となっていた.そこで兵庫県の政策医療の充実を図るとともに,県立12病院のネットワークによる医療機能分担と地域住民の中核的医療施設として整備するために,交通アクセスの優れた新しい敷地へ全面移転することになり,兵庫県立加古川医療センターとして2009年11月にオープンした.
新病院の果たすべき5つの役割は,①生活習慣病に対する医療の充実,②緩和ケア医療の充実,③東・北播磨地域における3次救急医療の提供,④感染症医療の提供,⑤神経難病医療の提供であり,一般的な地域の中核病院とは異なる機能を備えた病院づくりを目指した.
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