連載 病院めぐり
加古川市民病院
房 正規
pp.1045
発行日 2005年7月10日
Published Date 2005/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100381
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加古川市は,兵庫県を縦断して瀬戸内海へ流れる加古川の河口近く,神戸と姫路の間に位置しています.当院は昭和25年に診療科2科,病床数23床の国民健康保険直営宝殿病院として誕生,昭和35年に加古川市民病院と改称し,今年で開設55年になります.現在は病床数357床,診療科16科,医師数71名(うちスーパーローテート8名)の総合病院で,日本医療機能評価機構の認定を受けており,東播磨地区7市10町の地域周産母子センターの役割を担っています.
産婦人科スタッフは認定医3名,医員2名です.産科は,年間分娩数は約600件(うち帝王切開約200件,多胎約40件,早産約150件,重複あり)で,年々増加しています.緊急母体搬送は年間100件を超えますが,地域の先生方のご理解でMD双胎,品胎などは早期に外来に紹介していただいています.また,当院の小児科はスタッフが12名,NICU15床と充実しており,NICUが満床との理由で母体搬送をお断りしたことはほとんどありません.いささか離れた他県からpreterm─PROMの品胎を受け入れたこともあります.ハイリスクで紹介,搬送される方々だけではなく,直接初診される方も多く,10年前より行っている母児同室と母乳哺育が評価されてきたためと考えています.看護スタッフの努力により母乳率が向上してきましたので,ユニセフの「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を目指しています.
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