特集 基本・周産期の薬剤
産婦の薬
高木 耕一郎
1
,
馬木 小夜子
1
1東京女子医科大学附属第二病院産婦人科
pp.480-485
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901949
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はじめに
産婦への薬剤の使用については,妊娠末期であることから,催奇形性は問題ではなく,むしろ,薬剤の使用目的が産痛の緩和や分娩進行の改善を期待するなど,分娩そのものに関連する場合が多い。また,薬剤の経胎盤的な胎児への移行が出生早期の新生児に影響を与える可能性があるということなどに留意する必要がある。
本稿では,これらの特殊性を踏まえたうえで,特に和痛に用いる薬剤,子宮収縮に影響を与える薬剤,胎児仮死に用いる薬剤を中心に述べる。
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