特集 産婦人科医必携 最新の細菌・真菌感染症に対する薬の使い方と留意点Ⅰ
総論
1.産婦人科領域における抗菌薬治療
早川 智
1
,
須崎 愛
1
S. Hayakawa
1
,
A. Suzaki
1
1日本大学医学部病態病理学系微生物学分野
pp.1-5
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002823
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抗菌薬は細菌感染症と戦う不可欠の武器である。しかしながら,20世紀後半の開発ラッシュの後,現在では新薬の発売は少ない。一方では様々な菌種で耐性化が進んでおり,今ある抗菌薬を上手に使う必要がある。それには1)治療的投与か予防投与か,2)炎症が細菌感染症か,そうでないか,3)炎症臓器はどこで,起因菌は何か,を想定し,できるだけ狭域スペクトラムの抗菌薬を十分な量と時間投与する。投与前の培養検査や鏡検の習慣も重要である。
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