研究・調査・報告
「助産婦の専門性と役割」についての意識調査
久保田 君枝
1
,
山川 月子
1
,
望月 聖子
1
,
河島 良子
1
,
秋山 賀子
1
,
北島 和子
1
,
杉山 登志子
1
,
古谷 和子
1
1静岡県看護協会助産婦職能委員会
pp.158-163
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901883
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はじめに
助産婦は次世代の健全な育成をめざして,母子およびその家族の健康を援助する専門家として,施設内および地域において主として母子のケアおよび保健指導を行なっている。
近年,核家族化にともなう,子育ての伝承学習の欠如や女性の社会進出や晩婚化による出産年齢の高齢化,少子化等,妊娠・出産・育児をとりまく状況が大きく変容してきた。その結果,岡本1)は「少産化傾向・核家族傾向においては,育児体験の少ない精神的にも未熟な母親が増え,Low-riskの母親でも退院後の育児面の援助が必要になってきている。他方で,自立志向を持ち,出産や育児に強い意欲を持つ女性が増えてきている。育児体験の少ない母親には,より具体的できめ細かなFollow-up体制を含む援助が必要であり,さらに意識の高い女性には,より専門的なアドバイザー,または仲間作りのためのコーディネーターとなるような役割が求められている」と述べている。
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