特別寄稿
米国の産科医療と助産婦活動
島田 三恵子
1
1浜松医科大学医学部看護学科
pp.149-156
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901882
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はじめに
私は1996年の4月から9月末までの6か月間,文部省在外研究員として米国の西海岸の最北,ワシントン州シアトル市にあるワシントン大学に留学する機会を与えられた。そこを拠点として,米国における専門看護婦としての助産教育プログラムを学ぶ機会を得た。主に大学における助産教育のカリキュラム,助産教育に最低限必要な知識・技術,その運営方法を検討することが留学の目的であった。そのためには米国の医療システム,産科医療,実際の助産婦活動や働き方などを理解する必要があった。
在米中の6か月間に6か所の助産院,9か所のクリニックや産科棟を,分娩介助衣に着替え,助産婦や産科看護婦に同行して1日か2日ずつ,時にはオンコールで見学実習をさせていただいた。
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