特集 助産婦のキャリア開発
キャリア開発.私たちと私の挑戦
上澤 悦子
1
1聖マリアンナ医科大学東横病院
pp.40-43
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901858
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はじめに
聖マリアンナ医科大学東横病院(ベッド数385床,診療科20科)は,「生命の尊厳」と「愛の精神」を基本理念として医療活動を行なっている。看護部では「創造性と専門性を発揮し,質の高い看護を提供する」という目標をかかげて,職業人としての役割を果たせる人材の教育,育成のシステムづくりに取り組んできた。
しかし,当院産科病棟の助産婦の実態は,正常分娩は助産婦が扱えるにもかかわらず,医学的管理体制に従属し,自分の責任で判断することを避けていたり,母子の個別性を重視するとしながら,病院スケジュール中心のケアを疑問視できないでいるのが現実であり,残念ながら助産婦としてのアカンタビリティ(成果責任)を果たしているとはいえない。
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