コーヒーブレイク
私のカラオケへの挑戦,苦節30年
古山 幸雄
1
1TMG茂原中央病院検査室
pp.372
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100639
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読者の皆さんもさまざまで,歌の大好きな人,自分は音痴だと思ってまだマイクにまったく触れたことのない人,宴会で歌を無理矢理歌わせられるのが苦痛で苦痛で職場を辞めたり,あるいは自殺を考えている人までも…….私も自殺までは考えなかったけれど,カラオケが流行してから,いつも宴会の場所にカラオケセットがあるだけでもう気が滅入って会話どころではなくなりました.この気持ちは歌の好きな人には到底理解できないと思います.
高校を卒業してS電工に就職し,あるとき会社の宴会のために独身寮の部屋で友人と歌の練習をしていたら突然,隣室の先輩がドアを開けて「お前ら音痴が大きな声で歌うんじゃない」と一喝したのです.この一声で,以後30年間,私は人前で歌を歌うことは考えなくなりました.トラウマです.言葉の持つ厳しさです.皆さんも家庭や職場で音痴などとはいわないで,言葉の重さに注意してくださいね.
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