特別寄稿
真に総合的な性科学樹立に向けて。「日本性科学連合」発足の意義
松本 清一
1
1日本性科学連合会
pp.787-790
発行日 1997年9月25日
Published Date 1997/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901784
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「日本性科学連合」発足の経緯
1995年8月,性科学に関係のある日本性機能学会,日本思春期学会,日本家族計画協会,日本性教育協会,日本性科学会の5団体が共同主催して,第12回世界性科学学会が横浜で盛大に開催され,5団体の密接な連帯と協力により,世界各地から多数著名な性科学者の参加も得て,予想以上の大成功を収めることができた。このことはまた,日本に初めて,性科学に関する学際領域からなる組織が発足したことを意味するものでもあった。
そのため組織委員会の委員の中から,組織委員会の解散後もこの連絡組織を存続させるべきではないかという声が上がったのを受けて,「日本性科学連合」の結成に向けて5団体の代表によって種々検討が行なわれ,各団体理事会での批准了承を得て,1996年9月10日発足会が開催され,連合の設立をみた。なおこの段階で,日本性感染症学会の加盟も了承された。
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