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日本検査血液学会発足
巽 典之
1,2
1日本検査血液学会
2大阪市立大学医学部臨床検査医学講座
pp.570-571
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905398
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本学会(The Japanese Society for LaboratoryHematology,略称:JSLH)は血液検査学に関する研究の進歩・発展を図ることを目的として結成されたものであり,学術集会の開催・会誌発行・講習会などの学術活動や血液検査の標準化などを当面の事業としている(図).
本学会が結成された背景としては,米国を中心とした国際検査血液学会,欧州を中心とした欧州検査血液学会があり,アジアに同様の組織が求められていたことがある.それらの学会は,それぞれ“LaboratoryHematology”,“J Clin Lab Hematol”といった定期学術刊行物を発行している.他方,臨床病理学という検査を総括できる分野はあるものの,それに飽きたらず専門性を尊重した学会,例えば臨床化学会,臨床微生物学会,臨床細胞学会,臨床生理学会などがあることから,血液検査を重点的に討論する場を持ちたいとの要望が多く寄せられていたことも設立の契機となっている.このことから,日本臨床病理学会血液専門部会および日本臨床衛生検査技師会血液班の方々が中心となり,約3年の準備の後,設立に至った経緯がある.慶應義塾大学川合陽子先生が設立までに非常な努力されたことは特筆に値する.
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