日本相談学会発足

　カウンセリング，ケースワーク，コンサルティング，その他の名でよばれている相談の仕事は，最近とみに社会的に広まって，その研究者と実践家の数も急激にふえてきた。従来は，「日本応用心理学」の相談部会で，学問的な研究がされていたものを，新しく，日本相談学会として発足させた。この学会は，教育・文化，厚生・福祉，医療・看護，産業・経済，労働・経営・管理，司法・矯正，政治・外交などの各分野の研究と実践にたずさわるひとびと，および関係領域からのこのような「学」に関心をもつひとびとを会員として，研究や討議などを通じて，相互啓発を行ない，新しい学を形成し，発展させることを任務としている。

　事業内容は，研究，研修会，講演会などの開催，共同研究活動，機関紙，会報および会員名簿などの刊行，カウンセラーの養成と資格認定に関する諸活動，相談関係の情報の収集，内外の関係諸団体との交流および協力，その他である。