鏡下耳語
日本平衡神経科学会の発足—学会のあるべき姿を目差して
森本 正紀
1
1京都大学
pp.598-599
発行日 1969年8月20日
Published Date 1969/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207322
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日本前庭研究会は,昨年10月岐阜市で開催の総会(担当,福田精会長)から日本平衡神経科学会と改名され,その節承認された新会則にのつとつて,本年5月山口市で開かれた総会(担当,本庶正一会長)で,各種の委員が選出または依嘱され,ここに名実ともに新発足した。前庭研究会は昭和32年呱々の声をあげて以来,回を重ねること22回にして幕を閉じた。これをひきついだ新学会は,単なる会名の変更だけではなく,研究内容の向上,国際的寄与など斯界の進歩発展を企図して,民主的運営を基盤に,画期的な機構改革が断行され,新たな運営機構の下に飛躍的発展を遂げようとしている。ことここに至るまでには約3年の歳月を要し,慎重審議を重ね,随分と難産した。今その経過概要を披露し,日本平衡神経科学会の念願するところを開陳して,大方有識者の認識を戴きたい。
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