特集 今日の助産婦外来
チェックリスト方式助産録を用いた保健指導—愛媛県立中央病院周産期センターの助産婦外来
徳本 ルリコ
1
,
芝田 桂子
1
,
向谷 直美
1
,
小池 信子
1
,
野中 美加
1
,
スタッフ一同
1
1愛媛県立中央病院周産期センターPICU
pp.136-140
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901417
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はじめに
いいお産,いい子育てをするためには,妊婦がいかにいい妊娠経過を過ごすことができるかにもかかっている。いい妊娠経過をたどることができるよう,援助するのが私たち助産婦の役割である。当愛媛県立中央病院周産期センターでは,妊婦の保健指導の重要性を認識するとともに,入院・分娩後のケアが適切に行なえるように継続性を重視した病棟助産婦による助産婦外来を開設し,それから8年が経過した。また夜間や時間外の入院が多く,その際のアナムネーゼ聴取を効率よく行なうために,助産録(アナムネーゼ用紙)を用いて,月曜日〜金曜日に産婦人科外来にて保健指導を行なっている。
平野1),白浜2),加藤3)らの提案している妊婦の指導内容を参考に,妊娠期間を4つに区分し,41の指導項目を作成した。また,指導内容の統一がはかれるようにチェックリスト方式で産科看護記録・助産録を作成した(表1)。
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