特集 妊娠高血圧の理解とケア
妊娠高血圧妊婦の病棟でのケア—心理社会的側面からのケアの必要性
高崎 由佳理
1
,
大室 敏恵
1
,
峰野 美智子
1
,
福井 トシ子
1
1杏林大学医学部附属病院産婦人科病棟
pp.382-388
発行日 1994年5月25日
Published Date 1994/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901017
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
妊娠高血圧は,母体や胎児に重大な影響を与える。したがってリスク因子が存在する場合は,特に妊娠早期からの自己管理が重要で,妊婦自身がセルフケアに対する関心を持てるような保健指導が必要となる。
1993(平成5)年に当杏林大学医学部付属病院へ妊娠高血圧で入院した妊婦は37名で,年間分娩件数の約6%にあたる。その平均在院日数は22日間で,最長80日間に及んでいる。これらの数字が示すように,妊娠高血圧で入院した妊婦が看護に占める割合は増加の傾向にある。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.