特集 助産婦—隆盛か衰退か
産科医から助産婦への率直な提言—借り物の光では耐えられない時代がくる
鮫島 浩二
1
1東京警察病院産婦人科
pp.282-286
発行日 1994年4月25日
Published Date 1994/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900996
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はじめに
助産婦への叱咤激励ということでペンをとったものの,忙しく立ち働いている助産婦たちを横目にしていてはとても叱咤することはできない。したがって,本稿は助産婦への激励文ということになる。
助産婦は,時には妊産婦の母であり,時には新生児の乳母であり,われわれ医師のパートナーでもある。苛酷な勤務の合間に研究発表の準備をし,はたまたひたすら眠る時間をさがす。家に帰れば幼い子供たちが待っている助産婦もいる。助産婦の働きの量と質を思うとしだいに頭が下がり,尊敬と感謝の念を禁じえない。しかし,だからこそ助産婦たちの将来を思い,ひとこと励ましのエールを送りたい。
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