特集 体外受精
体外受精に携わる私の基本姿勢
浅川 竹仁
1
1青葉産婦人科クリニック
pp.215-220
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900981
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はじめに
私が初めて大学の不妊症外来で子供を希望する患者の相談に触れたのは,十数年前のことである。私の兄弟は7人と多く,常時物不足の環境に育ったためか,むしろ兄弟は少ないほうが得ではないかと思ったこともあり,当時,不妊症を扱う専門外来の存在は多少いぶかしくも思えた。
しかし,私は大学卒業前から生殖生理学及び周産期医学の専攻を決意していたので,教授外来の時に助手として勤務することが楽しく,同時に,年々不妊症に関する学問的関心が増大していったのを今もはっきりと記憶している。
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