連載 シリーズお産人探訪・5
大谷タカコさん—お産だけでなく育児へ,生活へとつながっていきたい
河合 蘭
pp.248-252
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900769
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大阪は京阪電車の沿線にある,改築間もない大谷助産院のドアを開くと,母親たちの手作り品や,さかんな育児サークル活動のきれいなポスターがにこやかに迎えてくれた。そして2階へ上がると,分娩室よりもずっと大きい一番立派な部屋が入院室だ。それは,大谷さんの母親優先の考え方,そして育児を大切にしたい気持ちの表れだと思う。部屋の大きな窓からは,陽が一杯にこぼれていた。
ここは20余年にわたり,自然出産や母乳育児を望む若いカップルから慕われてきた助産院である。
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