追悼
大谷吉秀君を悼む
幕内 博康
1
1東海大学医学部外科
pp.1996
発行日 2008年12月25日
Published Date 2008/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101549
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敬愛する後輩,大谷吉秀君は2008年6月22日永眠された.52歳という余りに若い急逝に涙も出ないほどの衝撃を受けた.神は大谷君に多くのものを与えた.明晰で優秀な頭脳,豊かで優しい人格,人を引きつけずにはおかない容姿,まさに欠けるところのない素晴らしい若き外科医である.彼の将来は光輝いていたはずであり,その栄光への門をくぐって間がないときであった.君はあまりに神に愛されすぎたのかもしれない.日本の消化器外科学・消化器病学の大きな損失であり,暗澹たる想いに沈んでいるのは私ばかりではないはずである.
大谷吉秀君は1981年に慶應義塾大学医学部を卒業され,6年間の研修を受けた.その間立川共済病院外科,国立埼玉病院外科へのそれぞれ1年間の出向を経験し,6年目にはチーフレジデントとして外科病棟の管理・運営,手術および診断の遂行,レジデントの教育に携わった.
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