特別寄稿
分娩監視装置使用上の留意点—助産婦,看護婦の役割
嘉本 和恵
1
,
藤岡 典子
1
,
橋本 美代子
1
,
武久 徹
1
1武久産婦人科医院
pp.226-236
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900765
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はじめに
近年,少産少死時代を迎え,私たち分娩介助者には,妊産婦とその家族から「分娩とは安全に管理してもらえるもの」という強い期待がかけられている。特に陣痛は胎児に対する持続的ストレスとなっているため,胎児低酸素症を早く発見する上で,分娩の最前線で医師よりも長時間のケアを行なう私たち助産婦,看護婦の役割は非常に重要である。
また,胎児死亡の半数以上は陣痛発来以前に起こる。その場合,なんらかの訴えが,医師への相談の前に助産婦や看護婦に問いかけられることもあり,胎児死亡を未然に防ぐ上でも助産婦,看護婦の役割は重大である。
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