私と読書
親は親であるだけでいい,子は子であるだけでいい—「病気の子どもも日本一」を読んで
福井 良子
1
1厚生連久美愛病院
pp.348-349
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900555
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この「病気の子どもも日本一」は,国立岡山病院元第一小児科医長の駒沢勝先生の書かれた本です。駒沢先生は20数年の長い小児科医としての経験をとおして,子どもと親,子さらに病む子と親の姿をやさしくみつめながら,子育て,子どもの生と死,病気について本書にまとめられたのです。
「親は親であるだけでいい。子は子であるだけでいい。育児とは,あるがままの子どもと一緒に生きるということです」こう書かれているこのことが,この本の一番大切なことのように感じます。
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