特集 第22回ICM学術大会
大会印象記
エネルギーも課題も蓄積,ICM in KOBE
小山 豊子
1
1埼玉県立衛生短期大学助産専攻科
pp.76-78
発行日 1991年1月25日
Published Date 1991/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900249
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台風21号とともに
その時日本列島の遙か南の太平洋上で,巨大なエネルギーの渦が生まれていた。そのエネルギーの渦は台風21号となって,大きさを増しながら日本に向かって北上した。この秋3つ目の大型台風となった台風21号の日本への上陸は,はからずも第22回ICM学術大会開催日に影響を与えることとなった。秋雨で始まったICM大会も,台風の通過とともに秋晴れに恵まれ,大会1週間に日本の秋をドラマチックに演じて海外の助産婦にも供覧することになった。
この大きなエネルギー台風21号の到来は,世界中の助産婦の持つエネルギーを集約,結束し,まさに日本へと向かってくるエネルギーと似ているものがあった。日本で待ち受ける助産婦もまた負けず劣らずのエネルギーを持って結集していた。神戸の町に結集したそのエネルギーは,いつの間にかさらに大きなエネルギーの結合となっていった。台風21号は日本への上陸とともにその勢力を落としていったものの,世界中の助産婦のエネルギーの渦はその勢力を落とすことなく,さらに増しながら次回開催国カナダに向けて日本を通り過ぎていった。
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