連載 いのちのエレメント・7
火/fire
梶山 真希
pp.644
発行日 1990年8月25日
Published Date 1990/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900142
- 有料閲覧
- 文献概要
イザナミが火の神を産んで、黄泉の国に旅立つと、そこに、神聖なる灯火をかざした、アトランティス人の一団もやって来て、「わたくしたちは、超テクノロジ下の『火』のコントロールを誤った」と見開いた目で静かに語る。やさしいプロメテウスが、人間のために、太陽から輝く炎を盗んで、今日もコーカサスの山で罰を受けていると、チェルノブイリの辺りに、漆黒ののろしがあがるのが見えた。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.