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特集 世界の助産婦と母子保健
国際助産婦連盟学術大会
香港のマタニティー・ケアと助産婦
The Present State of Hong Kong Maternity-Child Care and Midwives
Peggy Chi-hong Ng
1
,
戸田 律子
,
矢崎 美恵子
1Hong Kong Midwives Association
pp.426-428
発行日 1990年5月25日
Published Date 1990/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900098
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香港の概要と母子保健
香港は,香港島,九龍(カオルン)半島,新界(サンカイ)島と280以上の島々からなり,全土の広さは,1,066km2,1988年の人口は,5,681,300人だった。人口密度は,1km2あたり5,330人で,住民のほとんどがビクトリア港の両側に住んでいる。最近は,多くの新婚カップルや若者達が新界とよばれる荃灣(チエンウン)や,沙田(サーテイン)などに移ってきている。この地域は,政府によって開発されつつある新都市である。
最近の主な統計を見ると香港のマタニティー・ケアが母子の健康に寄与している様子がわかる。特に,1970年から1980年までに母体死亡率は,香港の助産婦の努力により1,000人比0.05人以下となった。1988年の母体死亡率は,1,000人比0.04人で,出生率は,1,000人比13.4人,周産期死亡率は,1,000人比4.8人である。家族計画対策も効を奏し子供の数は,1987年の数字で平均2.3人と,新記録となった。これらの数字は,すべてマタニティー・ケアの重要性を示すものである。
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