連載 アメリカ母子保健活動の金字塔・7
メアリー・ブレッキンリッジとフロンティア・ナーシング・サービス
小玉 香津子
1
,
尾田 葉子
2
,
Nancy Dammann
1神奈川県立衛生短期大学
2日本看護協会
pp.64-67
発行日 1990年1月25日
Published Date 1990/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900014
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Ⅷ.発足して10年たち……
1935年のレスリー郡は,フロンティア・ナーシング・サービス(FNS)が1925年にスタートした頃とほとんど変わっていなかった。外の世界に通じる道路は1本しかなく,電気も水道もない家が大部分だった。
30年代の初めに初めてのラジオが入ってきてしばらくすると,どこの家もお金を掻き集めてラジオを買い入れた。この新しいメディアは,朝は早くから牧師の説教を,昼にはとりとめのないメロドラマを,そして夕方には世の中の出来事の解説を流していた。
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