連載 気功の精神世界・8
仏教から現代気功へ
津村 喬
1
1関西気功協会
pp.968-969
発行日 1989年11月25日
Published Date 1989/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207733
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気功の新たな広がり
中国で1980年代の初めから気功が大衆的になってくるときの主な目的というのは,気功による病気治療,健康保持でした。退職したお年寄りたちが公園で保健気功をしたり,病院で次第に気功治療が採用されるようになる,というふうにして気功はまずひろまっていったのです。
しかし1987年ころを境に気功の世界は大きく変わりました。お年寄りや病人だけでなく,若い学生や大学教員などの知識人層が気功の世界に入ってきたのです。その狙いはむしろ気功による能力開発や「超能力」の開発,人格の向上の手段として気功を研究するということでした。
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