特別企画 助産婦教育;学生の主体性が育つ実習指導
教授フローチャートによる母親学級指導案の一例
久米 美代子
1
,
常盤 洋子
1
1同愛記念病院附属高等看護学院助産学科
pp.749-755
発行日 1989年9月25日
Published Date 1989/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207689
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はじめに
母親学級は,母子保健活動の一貫した流れの中で,妊婦自らの努力によって,母子の健康を考えて行くためのきっかけを作る場であり,母子保健指導の重要な部分でもある。
助産婦教育の中でも1年間という限られた時間の中で,母親学級の学習過程は企画・立案・実施・評価と長期間にわたり展開している。しかし,従来の母親学級指導は母親学級を実施することのみに注意がはらわれ,本来のねらいである健康の意義を理解し,健康増進のための企画,運営を意図的に展開することができるような指導は不十分であった。そのために学生も割りあてられた役割をこなすことに神経を集中して,妊婦の健康上好ましい生活行動の変容まで到達することは困難であった。
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