Medical Scope
IUGRと胎盤
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.511
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207643
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本年1月21日,第7回日本周産期学会が東京女子医科大学で開催されました。今年のテーマはIUGR(Intrauterine growth retardation)子宮内発育遅延で,その病因と病態という基礎医学的な面と,管理と予後という臨床的な面の2方面からシンポジウム形式の検討がなされましたので,今月はこの中からの話題をひろって解説することにします。
IUGRという発育の悪い胎児は,その胎盤との関係が重要であることは以前から指摘されていました。しかし,実際に,胎盤のどのような点とIUGRが密接にかかわりあい,どのような点が原因でIUGRになるのだろうといったことに関しては未知数でした。このあたりの問題が少し解明されたように思われます。
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