今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺
TTTS類縁疾患の診断と管理
selective IUGR
和田 誠司
1
,
室本 仁
1
,
杉林 里佳
1
,
小澤 克典
1
,
左合 治彦
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター胎児診療科
pp.540-546
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209742
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●sIUGRの重症度は臍帯動脈血流により評価される.TypeⅠは正常波形,TypeⅡは拡張期の逆流または途絶,TypeⅢは正常波形から拡張期の逆流まで周期的に変化する状態である.
●分娩時期の決定は,超音波ドプラ所見,胎児発育,biophysical profile,胎児心拍数図で総合的に決定する.
●TypeⅡ, TypeⅢでは胎児治療の実施が考慮され,わが国で可能な治療は胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLP)である.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.