特集 産科看護管理をとりまく課題
産科専門施設の看護管理の課題
永澤 直美
1
1神奈川県立母子保健センター
pp.445-450
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207630
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はじめに
ここ数年来,全国的な出生数の低下に伴い単科の産科施設である当神奈川県立母子保健センターも,分娩数の減少傾向が顕著である。一方,老齢人口の増加とあいまって,ねたきり老人などの在宅ケアが実践されはじめ,保健所の活動1つを例にみても,その重点は老人医療や訪問看護に置かれるようになっている。
ひるがえって母子保健を考える時,今日の情報化社会では,お産をめぐるニーズは個別化し,ファッション化さえしてきている。いずれにしても,少なく産み,質の高い育児をしていきたいという要望が大勢を占めている。これらに対応するためにも,医療や保健指導の面で,より一層の努力が私たちに求められているものと思う。
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