特集 産科看護管理をとりまく課題
総合病院における産科看護管理—総婦長の立場から
青木 孝子
1
1富岡厚生病院
pp.440-444
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207629
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はじめに
総合病院における産科の位置づけについて,総婦長としてどう考えているかと問われ,全くとまどってしまった。今まで,病院の中での産科について,何ら特別視したことはなく,産科が存在することが当然と思っていたからである。というのも,私が看護婦の免許を得て就職した大学病院に産科はあったし,現在の病院も混合病棟ではあったが,昔から産科は存在していたからであろう。そうしたわけで,看護管理者として,産科だけを特別にどう運営しようという考えを持たないで今まできたわけである。ただ,助産婦の恒常的不足と,混合病棟ゆえに生起する諸問題に,常に頭を悩ませてきたのは確かである。
今回こうした問題について考える機会を与えられたのを幸いに,あらためて「総合病院における産科」について考えてみたい。
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