Japanese
English
特集 介護保険とリハビリテーション
在宅と施設サービスの課題
Issues of Concern for Home Care Services and Facilities Services in Care Insurance.
浜村 明徳
1
Akinori Hamamura
1
1南小倉病院
1Minamikokura Hospital
キーワード:
介護保険
,
維持期リハビリテーション
,
地域リハビリテーション
,
在宅リハビリテーション
,
施設リハビリテーション
Keyword:
介護保険
,
維持期リハビリテーション
,
地域リハビリテーション
,
在宅リハビリテーション
,
施設リハビリテーション
pp.65-73
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109148
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はじめに
介護保険制度下で実施されるリハビリテーションについてはさまざまな意見がある,平成9年度「維持期におけるリハビリテーションのあり方に関する検討委員会」において,これらのことが検討され,表11)のように整理された.
そこでは,介護保険制度下のリハビリテーションを維持期リハビリテーションとし,急性期・回復期のリハビリテーションに継続するものとして位置付けている.考え方の中心は,①医学的リハビリテーションサービス(リハビリテーション医療サービス)の一部,②体力や機能の維持向上・生活環境の整備・社会参加の促進・介護負担の軽減など自立生活支援が目的,③医療保険対応部分と介護保険対応部分がある,などとしていることである.
現在の医療保険制度が移行するとすれば,具体的には,施設リハビリテーションとしては介護保険対応の療養型病床群,老人保健施設,在宅リハビリテーションとしてはデイ・ケアや訪問看護としての訪問によるリハビリテーション,強く関与するサービスとして住宅改修や福祉用具の提供,ケアプランの作成などがある.
慢性期にある人々に対するリハビリテーション関係サービスの多くが介護保険制度のなかに集約されることにより,1つには,新制度の理念や運営,報酬と絡んで,そのあり方が課題となる.一方,慢性期の対応が整理されると,必然的に,前段にある急性期・回復期のあり方も問われよう.
そこで,全体的な課題も含め,介護保険下の在宅・施設サービスを中心にいくつかの間題に触れてみたい.
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