研究・調査・報告
精神分裂病患者の妊娠・分娩・産褥管理
吉田 光典
1,2
,
六川 俊一
2
,
福田 正樹
2
,
伊吹 令人
2
,
五十嵐 正雄
2
1群馬大学産科婦人科学教室
2現:多野総合病院産婦人科
pp.234-240
発行日 1988年3月25日
Published Date 1988/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207340
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はじめに
周産期医学や他の様々な分野の医学の進歩により,種々の合併症を有する患者の妊娠・分娩が可能になり,その妊婦管理方法も確立されつつある。しかしながら,精神疾患を有する患者の妊娠・分娩については,その疾患の特殊性のために,以前より管理方式が進歩しているとは思えず,管理方式も確立されていない。
本稿では,精神疾患の中でも特に問題の多い精神分裂病患者の妊娠・分娩・産褥について,われわれの経験した24例の症例を中心に,産科医の立場から種々の問題を述べてみたい。
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