連載 合併症と妊産褥婦
妊娠・分娩・産褥と高血圧
五十嵐 正雄
1
,
田村 茂
1
1群馬大学医学部産科婦人科学教室
pp.189-193
発行日 1974年3月25日
Published Date 1974/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204680
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1.はじめに
血圧は,種々の生理的条件で変動する。日差,季節,年齢,精神的緊張などで同一人でもかなり変化するので,正常血圧,高血圧の境界を一概に決めることはむずかしい。
一般に産科領域では140/90mmHg以上を高血圧とし,妊産婦管理の重要なチェックポイントとしている。妊娠・分娩・産褥に高血圧が合併した時,高血圧の原因を探さなければならない。妊娠中の高血圧は大多数は妊娠中毒症によるが,他の原因による高血圧も存在する。
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