学生研究
妊娠・分娩・産褥を通して援助し学んだこと
吉田 真知子
1
1天使短期大学衛生看護学科専攻科
pp.299-305
発行日 1977年5月25日
Published Date 1977/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205207
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1.序論
保健婦と助産婦の分野を学ぶ一学生として,今回,初産婦を継続して援助できる機会に恵まれた。近年,母子保健概念の拡大につれ,助産婦にも単に助産のみならず,生涯教育の必要性が問われ,その能力が要求されてきている。同時に,母子に関する問題は,将来を担ってゆく,より完成された人格形成を育む上でも重要であることは言うを俟たない。実際に実習するに当たっては,次の2項を自分の課題として実習を進めていった。
1)初めての妊娠分娩を受容し,母親となってゆく過程における心身の変化を理解し,同時に生を受けた児の成長発育の過程を学ぶ。
2)妊娠前〜産後の一連の過程における母子管理の重要性を学び,援助者としてのかかわり方,その能力,技術の向上に努力する。
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