小特集 奇形・障害児を出産した母と児への看護・Ⅱ
口唇口蓋裂児と水頭症の児の母へのアプローチ
村田 千代子
1
1母子保健指導センターサン・ムラタ
pp.47-53
発行日 1988年1月25日
Published Date 1988/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207300
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はじめに
分娩直後,ほとんどの母親は「五体満足ですか」「どこか,奇形はありませんか」とたずねる。妊産婦にとって,妊娠前期から出産後まで一番気にかかるのが「奇形」の有無といえる。
各年度の奇形出産頻度をみると0.7〜0.9%に各種外表奇形がみられ,その中でも口蓋裂が出生1万に対して12.24と多く,ついで口唇裂11.38が占めている。この2種類の奇形の発生率が最も高いのであるが,口唇・口蓋裂は顔面の中央でみられるため,ショックも大きいようである。
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