小特集 奇形・障害児を出産した母と児への看護・Ⅱ
半陰陽の児を出産した母親へのかかわり
関 正子
1
1神奈川県立母子保健センター
pp.54-60
発行日 1988年1月25日
Published Date 1988/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207301
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はじめに
現代は,超音波画像診断により,出生前から胎児の性別を知ることができ,施設によっては希望者に子どもの性別を教えている。親にとっては,生まれてくるわが子が"五体満足"であることと性別が一番気がかりなのは,臨床の現場にある者は誰もが感じているところであろう。
人間にとって自分が男であるか女であるかは,あまりに当り前なこととして日常は意識しないが,性別は生きていく上でのアイデンティティの基盤となっているものである。だからこそ,親はまず「男の子ですか,女の子ですか」とたずねるのである。
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