私と読書
「私と彼とそのあいだ」を読んで
曽根 トシ
1
1日本家族計画協会
pp.802-803
発行日 1987年9月25日
Published Date 1987/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207225
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思春期世代にも大人にも変化をやさしく促す書
「子ども110番」で長く相談員を担当していらっしゃる安達倭雅子さんが,日頃の電話相談の中で考えさせられてきたことをまとめて少年少女向きに出されたのが本書です。少年少女向きに書かれたものですが,本の帯に書かれている"思いこみや迷信にとらわれない女と男のいい関係って?"のキャッチフレーズは,大人たちにも本当は共に考えてほしいことです。私も思春期の電話相談を担当していますので,子どもたちの問題は大人社会の反映であることを思わざるをえないからです。まったく肩を張らずに読めるのですが,この本からは,人間の生き方を一生懸命模索している安達さんの祈りのようなものが伝わってきます。
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