研究・調査・報告
長期母乳育児を続けるために必要な援助とは(3)—小児科外来における2年間の母乳指導の評価
室田 トモ子
1
,
江崎 絹枝
2
1勤労者医療協会札幌病院第2外来
2勤医協札幌看護専門学校
pp.778-783
発行日 1987年9月25日
Published Date 1987/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207219
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はじめに
当院の年間分娩数は900名を超え,札幌市の出生数の4.4%を占めており1),母乳育児推進に果たす役割も大きくなって来ている2)。1976年の小野ら3)の研究以来,母乳哺育への取組みは8年めを迎えた。母乳確立に関する病棟中心の研究から,1982年に初めて母乳確立から継続への外来における援助4)を明らかにした。また第2報5)では母乳確立後に他の栄養方法へ移行する群の要因を明らかにした。今回は援助強化の前と後2年間の栄養方法の推移と事例険討から,援助の内容を評価し今後の援助のあり方を検討した。
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