連載 教育評価のはなし
もう一度「教育評価とは」
岸 学
1
1東京学芸大学
pp.270
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207100
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24回にわたって教育評価の内容をいろいろな観点からお話ししてきましたが,今回が最終回になります。そこで,しめくくりに,もう一度「教育評価とは」について,別の角度からお話ししてみましょう。
今までの話は,すべて評価を「行なう」ことを前提にし,より良い評価を行なっていくにはどのようにしたらよいか,どのような点に注意すべきかなどを解説してきました。しかしながら,評価を「行なう」こと自体が必要かどうかを疑問視する意見もたくさんあり,評価有害論,テスト無用論などが根強く論じられています。これらの中には極端な意見もあり,同意しかねる内容のものもありますが,大半は,傾聴し,評価実施のときに十分注意しなければならない指摘と思われます。
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