連載 医療ソーシャルワーカーの相談窓口から
"男女雇用機会均等法"の盲点
田戸 静
1
1葛飾赤十字産院医療社会事業部
pp.1158
発行日 1986年12月25日
Published Date 1986/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207039
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本年4月1日から施行された"男女雇用機会均等法"は,雇用をめぐる諸条件の男女格差,結婚や出産・育児を理由とする男女差別をなくそうとするところに,その主旨があるようである。しかし,「男は仕事,女は家庭」といった伝統的な社会通念が根強く残っているため,この法律がどのような効果をもたらすかは,少なくとも1〜2年先にならないとはっきりしないだろう。
働く女性が増えている現実がある一方で,女性の社会進出を妨げる多くの問題状況が存在しているのも事実で,それはあらまし次のように要約することが可能だろう。
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