連載 周産期の母子の看護
心理社会的アプローチ・3
産婦のストレスとその援助
新道 幸恵
1
,
和田 サヨ子
2
1国立公衆衛生院衛生看護学部
2聖母女子短期大学
pp.508-513
発行日 1986年6月25日
Published Date 1986/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206898
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産婦とストレス
入院時から分娩終了までの分娩経過中に示す産婦の反応は,比較的平静な様子で終始する人,痛みを言葉や全身で激しく表出する人など,さまざまである。しかし,分娩中には,開始前と同様の平静さを維持し続ける産婦はほとんどない。平静にみえる人でも,口渇や冷汗,四肢末端の冷感,筋肉の緊張など,不安による生理的反応を示していることがある。
産婦のこのさまざまな反応は,陣痛や不安等の心身の苦痛によってストレスを受けていることによる反応と考えられる。
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