連載 周産期の母子の看護
心理社会的アプローチ・2
ストレス状況にある妊婦の看護
和田 サヨ子
1
,
新道 幸恵
2
1聖母女子短期大学
2国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.429-435
発行日 1986年5月25日
Published Date 1986/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206881
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看護の対象は全体的存在としての人間である。人間は組織的な全体的存在として機能する。すなわち,人間は,一連の部分の統合としてではなく,常に全体的存在として反応するものである。
心身相関的アプローチは,健康問題のアセスメントにおいても重要な視点である。心身(psychosomatic)相関は,「心とからだの相互関係」という意味である。心とからだは人問存在に伴う非身体的および身体的な2つの極であり,切り離しては存在しえない1)。
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