連載 産科臨床検査の実際・17
CPDの検査法
石井 明治
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科
pp.363-366
発行日 1986年5月25日
Published Date 1986/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206869
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CPD(Cephalo-pelvic disproportion)とは,骨産道における児頭と母体の骨盤径との大きさの比較によるものである.したがって,狭骨盤であり,児が成熟していれば,CPDとなり,帝王切開術(帝切〉により,胎児を娩出せざるをえないが,もし,胎児の発育が十分でなければ,経月室分娩が可能となる.また,母体の骨盤が正常の広さをもっていても,heavy-for-datesや水頭症の場合は,経腟分娩が不可能となる.今回はCPDの検査法について,その概念を含めて解説する.
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