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切り抜き帖
中嶋 真澄
pp.368-369
発行日 1986年5月25日
Published Date 1986/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206870
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尿検査をすればわずか2分間で妊娠しているかどうかがわかる新しい妊娠診断の試薬が,持田製薬(本社/東京)によって開発された.厚生省に申請中の製造承認が出次第,年内にも発売の見通しだ.
新開発の試薬は感度の高いモノクローナル抗体を利用。従来の試薬だと妊娠5,6週目を過ぎないとほぼ確実な判定は難しかったが,新薬では4週間目でも100パーセント判定できるほど感度がよいという.新試薬はうまく利用すれば,習慣性流産に悩む女性がいち早く妊娠を知り,流産予防に適切な処置を受けられるし,子宮外妊娠など異常妊娠も見逃しにくくなり,医療の第一線でも効果が期待できそうだ.
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