年間テーマ--診断から治療へ 分娩進行の異常
いわゆるCPD
竹村 喬
1
,
山口 泰
1
,
青木 嶺夫
1
Takeshi Takemura
1
1大阪逓信病院産婦人科
pp.595-600
発行日 1975年8月10日
Published Date 1975/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205214
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安産を予期していても,時には意外に難産となり,手こずることは日常よく経験するところである。CPDなどで分娩が遷延し,いわゆる難産となつても,経腟分娩ができればよいが,苦灘の末,帝王切開になる例も少なくない。
また,予想しない巨大児の出生に一驚したり,分娩誘発して満期産未熟児に狼狽させられるケースも皆無ではない。このような場合,幸い異常がなければ事なきを得るが,児の死亡など不幸な転帰をとると,面倒な医事紛争に結びつかないとも限らない。分娩を取扱うものにとつて,CPDは産科医の頭痛の種であり,大きな関心事となつている。
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