特集 先天異常児を出産した両親への援助
遺伝相談の役割
鈴木 康之
1
1東京小児療育病院小児科
pp.216-219
発行日 1986年3月25日
Published Date 1986/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206836
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はじめに
周産期医療体制と社会生活の豊かさは,障害児の世界を大きく変えようとしている。脳性麻痺の減少と障害児の重度・重複化は,反面先天異常児の相対的増加をもたらしている。その減少しつつある脳性麻痺のかなりの部分も遺伝的な背景を持つといわれている。
また乳幼児期の衛生・栄養・感染症治療を中心とする改善は,小児における後天性死因を大きく変化させ,先天性疾患の比重は増してきている。遺伝性疾患の負担はますます今日的課題である。
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