特別寄稿
分娩管理と分娩体位
永井 宏
1
1永井病院
pp.925-933
発行日 1984年11月25日
Published Date 1984/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206544
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はじめに
ラスベガスはストライキの真最中であった。いつもなら朝を知らない有名なラスベガス・ストリップ(大通り)が,「ON STRIKE」「UNFAIR」のプラカードをかかえて思い思いの服装で歩く大勢の男女たちで満ち満ちていた。世界に名高いラスベガスのショー劇場や絢瀾豪華を誇るレストランの従業員たちが雇用条件の折合いがつかず,4月の初めからストライキに突入したとのことである。「周産期医学国際シンポジウム」がラスベガスで開催されることが定例になっているため,ラスベガス訪問がいく度めかとなっている私たちにとっては,やや戸惑いがちなプラカードの歓迎ではあった。
今回のシンポジウムはラスベガス一を誇るシーザーズパレスを会場として行なわれた。これも前回までのMGMグランドホテルからの会場変更で,また主催の南カリフォルニア大学産婦人科主任教授も前回までのホーン(Edward H. Hon)教授から今をときめくポール(Richard H. Paul)教授に変わっていた。
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