Medical Scope
第7回周産期医学国際シンポジウムから(1)
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.723
発行日 1984年8月25日
Published Date 1984/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206508
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第7回周産期医学国際シンポジウムが4月9日から13日まで,アメリカのラスベガス市最大のホテル,シーザース・パレスで行なわれました。ちょうどこの頃,ラスベガス市では,ホテル従業員の大規摸なストライキで,ホテル内のサービスは悪かったのですが,学会のほうはスムースに運営され,大変な盛況でした。これまでも私はずっと出席していて,各シンポジストのほれぼれするような講演に耳を傾けていたのですが,今回は日本人で初めてシンポジストに選ばれ,聴く側から話す側に回りました。私は"Clinical Aspects of IUGR"と題して,2日めの4月10日にIUGR(子宮内発育遅延)児の臨床的な背景を30分間にわたり講演しました。私のつたない英語も理解してもらえたようで,講演が終わったときには,多くの聴衆が拍手をしてくれました。
この第7回周産期医学国際シンポジウムには,地元アメリカから胎児心拍数モニタリングの生みの親であるエドワード・ホーン教授,NSTやCSTの成績を広く世界に示しているフリーマン教授,ポウル教授,キリガン教授,超音波断層診断を産科診療に初めてとり入れ,広く応用されるようになった先駆者のホビンズ教授,また,そのエキスパートとして知られるデボア教授,プラット教授,マニング教授らがおのおの得意の分野を30分間ずつ講演されました。
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