Medical Scope
第7回周産期医学国際シンポジウムから(3)
島田 信宏
1
1北里大学病院産科
pp.897
発行日 1984年10月25日
Published Date 1984/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206538
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今月も第7回周産期医学国際シンポジウムからの話題です。みなさんはNST, CSTのことをよくご存知のことと思いますが,最近では,この両者の診断を1つにした用語が出回っているようです。この場合CSTというのは,オキシトシンを使って10分間に3回軽い子宮収縮をひき起こすものではなく,オキシトシンを用いないで,ただNSTをしていると,ときどき10分間に1回ぐらいの割合で軽い子宮収縮がきて,モニターにごく低い山の収縮波型が描かれる,そのような軽い子宮の収縮があるのですが,10分間に3回とまでいかない,つまりCSTとはいえない状態での胎児心拍数モニタリングのことなのです。これも広い意味ではNSTに入ります。こんなとき,どんな診断名がつくのかというのが今月の話題です。
NSTには,胎児が元気なとぎのreactiveと,アクセレレーションがなく胎児が元気がなくなったかなと考えさせられるようなnon-reactiveという2つの大きな分類があります。
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