特集 親と子のきずな--看護職の課題
母と子のきずなの出発点—母親の自立を支える者としての自覚
岡部 恵子
1
1日本看護協会卒後教育部
pp.458-464
発行日 1984年6月25日
Published Date 1984/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206461
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はじめに
昨今,"母と子のきずな"についてよく語られ,助産婦は,母親の自立にどう関わったらよいのかと,悩みながらも考え続けている。
母親が自立しているか否かの判断は非常に困難である。そのため看護者自身が自己の援助を評価できず,自信がもてずにいるのではないだろうか。母親の自立の支え方を考えるには,まず「自立とは」「援助とは」「母としての自立とは」を考え,個人としても,看護チームとしても援助の評価基準を明確にしていくことが先決である。
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